銚子は千葉県で一番古い大地が見られる場所です。
暖かい黒潮が近を流れる銚子半島は一年中温暖湿潤な海洋性気候で、冬でも キャベツやダイコンなど野菜の栽培が盛んです。
江戸時代に始まった醤油づくりは利根川の水運で江戸へ運ばれ大繁栄しました。
そして銚子の醤油が江戸の食文化を開花させました。
黒潮と親潮、利根川の水が出会う銚子の海ではたくさんの魚がとれます。
当ビジターセンターではそんな 「 銚子ジオパーク 」の楽しみ方や銚子の観光情報などをご案内しています。

僕の名前は「ジオっちょ」だよ。
僕のお仕事は銚子ジオパークの魅力を伝えること。
頭は地層と犬吠埼灯台を、青い前髪は太平洋の荒波なんだよ。
趣味は銚子のまちをお散歩すること。
好きな食べ物はキンメダイ、イワシ、サンマなど銚子で水揚げされた新鮮な魚だよ。

「犬吠埼」は恐竜が生きていた頃（約1億2000万年前/白亜紀）の地層でできています。
岬の下の海岸では、砂岩と泥岩が交互に重なって「鬼の洗濯板」のように広がっていて、当時の生き物の痕跡や植物の化石などを観察することができます。
犬吠埼の一帯は国の天然記念物に指定されています。

「君ケ浜」の砂浜の背後には広大な森林が広がり、クロマツ林から照葉樹林へ植生が移りかわる様子を観察できます。
大正時代、妻子と銚子を訪れた詩人の竹久夢二は、旅館の隣家の女性とのひと夏の恋を詩に残しています。

待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草のやるせなさ
今宵は月も出ぬそうな

夢二が想いを寄せた女性と密会し二人で歩いた「君ケ浜」と「ジオパークの森」を散策してみませんか。

「屏風ケ浦」は今、銚子で最もホットな場所で、CMやミュージックビデオに多数登場しています。
隆起と侵食によって生まれた高さ20～60ｍ、長さ約10kmの壮大な断崖絶壁は、国の名勝及び天然記念物に指定されています。
約300万年前～約10万年前の美しい地層の縞模様は銚子マリーナ海水浴場わきの遊歩道から楽しめます。

源義経が兄に追われて奥州へ逃げ延びる際、愛犬の“若丸”が亡霊にとりつかれて置き去りにされました。
残された“若丸”が主君を慕って七日七晩鳴き続け「犬岩」になったという悲しい伝説が残っています。
この「犬岩」は海のプレートと陸のプレートがぶつかり合ってできた、2億年前頃の千葉県で最も古い地層なんです。